コンテナベースのPaaS構築 ( 関連 : 7.11)

前提として、VirtualBoxなどの仮想マシン上で稼働するUbuntu 20.04環境にセットアップしたDocker環境、またはWLS2上のUbuntu 20.04環境、あるいはDocker Desktop環境を想定しています。

Docker Desktopを使う場合は、先にDocker Dekstopのインストールが必要です。

PortainerによるPaaS構築

オープンソースソフトウェアのPaaS構築ソフトウェアの「Portainer」を用いて、DockerやKubernetesによるコンテナ前提のプライベートPaaSを構築する。

Docker Standalone版のセットアップ

ボリュームの作成

ボリュームとは、Docker コンテナにおいて生成され利用されるデータを、永続的に保持する目的で利用される仕組みのこと。

docker volume create portainer_data

実行結果

portainer_data

作成済みのdocker volumeは、次のコマンドで確認できる。

docker volume ls

もし作成ミスなどで削除したい場合は、次のコマンドで、docker volumeの削除が可能。

例 docker volume rm portainer_data

Portainer Server コンテナを起動 (無料のCommunity Editionを使用)

2022年5月現在、バージョン2.13.1 となっている。

実行結果

コンテナの起動状態を確認

実行結果としてCONTAINER IDが表示される << CONTAINER ID は、起動毎に異なる

WSL2やDocker Desktopを利用している場合は、コンテナの起動を確認した後、https://localhost:9443/ にアクセスしてください。「Portainerの初期設定」に進みます。

IPアドレス確認

実行結果

IPアドレス確認結果のうち、仮想マシンのセットアップ時に指定した、192.168.xxx.xxx になっている箇所を探す。例 192.168.127.10

Web ブラウザで、Docker をインストールした VM に割り当てている IP アドレスを用い、https://VM の IP アド レス:9443 (例 https://192.168.127.10:9443 ) にアクセスする。

Portainerの初期設定

パソコン上の仮想マシンのように、有効な証明書(https接続)を使っていない場合、無効な証明書になっているので、Webブラウザでは以下のように警告が表示される。こうした出来事に不慣れな場合は、次のように操作すること。

「詳細設定」をクリック。

上記のように表示されいてる箇所をクリックする。

表示されたアカウント設定画面で、Username は admin とし、Password と Confirm password に同じ文字列を入力し、「Create user」をクリックする。パスワードはたとえば、zxcvfr45qwertgbvcxz など。最新版では、パスワードの長さが12文字以上となっている。

Quick Setup 画面で、「Get Started」をクリックする。

Home 画面が表示される。Portainer に認識された Docker 環境が表示される。Docker のロゴが 表示されている「local」をクリックする。

ダッシュボードが表示される。画面左側の「APP Templates」をクリックすることで、予め登録されたコンテナのテンプレートを使用してコンテナ を起動することができる。

画面左側の「APP Templates」をクリックすることで、下図のように予め用意されているテンプレートを使ってアプリケーションをコンテナとして起動し、管理することができる。

画面右上の「logout」をクリックすることで、ダッシュボードからログアウトを行うことができる。ログイン画面で、ユーザー名とパスワードでログインすればダッシュボードに戻ることができる。

Portainer環境の停止、再起動、削除

停止する場合は、次のコマンドを実行する。

停止した状態から再起動するには、次のコマンドを実行する。

コンテナを削除する場合は、コンテナの停止を行ってから、削除を行う。

Porrainterにおけるテンプレートの追加方法

オンラインマニュアルを確認のこと → https://docs.portainer.io/advanced/app-templates